槍ヶ岳3180m 2014.05/03(晴れ後あられ)〜05/04(晴れ後曇り) 単独 |
5月2日 自宅出発20:30→アカンダナ駐車場23:30 |
5月3日 アカンダナ駐車場4:50→上高地5:15 上高地05:30→明神館06:06→徳澤06:54→横尾07:50→槍見河原08:40→ 槍沢ロッジ09:36→槍ヶ岳山荘15:30 |
妻は「妄想骨折」ではなく、本当に骨折のようらしい。 私が新しい部署でストレスを抱えていることを重々承知しているので 快く送り出してくれました。 20時30分ごろ家を出て、 アカンダナ駐車場に23時30分ごろに着きました。 まだ、3台くらいしか並んでいませんでした。 写真はアカンダナ駐車場を発車する車内から撮ったもの。 4時50分という早朝にも大勢の客がいるにもかかわらず 時間通り出発することにびっくり。 日本って素晴らしい。 |
4時くらいにアカンダナ駐車場のゲートが開きました。 小さな車がなかなか動き出さず、 追い抜いて駐車場へ入りました。 往復券は2050円です。 写真はバスから撮った笠が岳。 |
釜トンネル横の梓川。 上高地の清流とは全く違った顔を持ってます。 |
バスの座席は左側が断然お得。 焼岳や大正池が見えますので。 |
今日お天気はなかなか良さそう。 |
上高地はすでににぎわっています。 |
このおじさんはテレビで見たことがあります。 いつまでもお元気で。 |
人のいない河童橋。 |
奥穂が見えます。 冬はどんな世界なんでしょうか? |
明神館まで36分。 好調です。 というかこのままではばてるでしょう。 |
黄緑のシングルをーるのゴアライトがカッコいいです。 が、前室がある方が何かとよいでしょう。 |
横尾に来ました。 休憩入れて2時間35分ですから、 この後の登りで急速に遅くなるかもしれません。 |
出発しようとしたときに、 女性に「探してます」と紙をいただきました。 「うーん」複雑。 生きて帰ってこなくっちゃ。 |
槍見河原に着きました。 やった! 天気予報通りだ! |
ここでアイゼンを付けます。 2011年のGWでは、 雪崩の危険性があるということで引き返しましたが、 今日は行けるようです。 大丈夫とは思っていてもほっとします。 |
あれっ? せっかくの槍が曇ってみえます。 |
雪崩ではなくて、 土砂崩れの跡がありました。 こんなのでも 人にとっては大けが以上になります。 |
写真なんか撮らずに進むべきかな? |
振り返ると蝶ヶ岳が見えました。 雪形がさそり座に見えるのは私だけでしょうか? |
空に雲が増えてきました。 「晴れときどき曇り」の予報ですから また晴れてくるでしょう。 |
さあ、槍沢をコツコツと登っていきましょう。 |
常念の端正な姿が見えてきました。 |
尻セードで下っていく登山者がいます。 わたしのズボンは安いレインウェアなので絶対まねできません。 昔高いレインウェアをこれでパーにした教訓です。 ウインター用のズボンでないとね。 ウインター用のものは、使わないとかさばるので、 この季節、難しい選択です。 |
おやおや、空は白くなるばかり。 体力も使い果たし、 i−podの音楽に力を借りました。 でも槍が見えないのはつらいです。 |
坊主岩でしょうか? てことはここからまだ1時間はかかりそうです。 |
ガスが出てきました。 |
ボーダーが上がってきましたが、強風が吹き歩きにくそうです。 雨ではなくあられが降ってきました。 |
だんだんガスはひどくなり・・・ 白く・・・ あれっ いつの間にかホワイトアウト! ときおり 台風並みの風も出てきて 久しぶりの耐風姿勢です。 リボンのついた竹の棒がたよりです。 あられと言いながら 体の熱で融けていきます。 100歩登っては休むこの場所での 暴風は不安やストレスを増幅し テンションはMAX下がります・・・ ・・・ アッ、あれって殺生ヒュッテかな? 休んでくか・・・ |
槍ヶ岳山荘じゃないか! 4時到着予定だからよく頑張った。 |
食料はありますが温かいものが食べたいです。 夕食は頼みましょう。 さっそく乾燥室に濡れたものを持っていきます。 靴が濡れています。 そういえば、ぼくのように革靴を履いている人はもういません。 みんな黄色化・オレンジの冬季用シューズを履いてます。 僕の靴は、父にもらったもので サイズがちょうどなので大切に履き続けたいのですが・・・ シームすれば大丈夫なのでしょうか? |
妻に電話すると 奥飛騨温泉号で震度3の地震が数回あったそうです。 槍ヶ岳山荘の入り口に張り紙がしてありましたが 全く体感していません。 夕食を待つ間に、 外が明るくなりました。 写真を撮っている人がいたので 外に出てみると 槍が見えます。 でも「あられ」が続いていて、 みんな「痛い」「痛い」と また小屋に帰ってきます。 それなりの装備がないと30秒ぐらいが限界です。 3枚撮ったうちの1枚です。 |
夕食は鶏肉の甘辛煮でしょうか? おいしかったです。 ビールはやめておきました。 となりの若いカップルがワインを飲んでいました。 「フルーティーな辛口」 と言っていましたがすごく気になりました。 |
夕食を終えると何もすることがありません。 談話室に行くと外が明るく 対面の常念が見えてます。 「写真撮ろ!」 外に出ます。 |
あらればびしびし当たります。 これだけ遠くが見えるということは、 あられの正体は今までに積もった雪が 風に飛ばされたものなのでしょうか? |
東天井から横通岳 |
常念岳はなかなか登りがいがありそうです。 |
蝶ヶ岳は他の山が見えてくると 正直輝きを失います。 |
最後に槍! この画像だけ見ると 晴れているように思うでしょうが、 じつはあられの世界です。 これが限界。 イタイイタイと小屋に逃げ込みます。 この後は、明日の準備をして 寝ます。 疲れているのでぐっすりです。 あえてBGMも付けずに寝ました。 隣の布団に新しいお客さんが来たことも全然気づかず 8時には寝ていました。 「この風じゃあ、穂先は無理。 上がらずに帰ろう・・・」 ZZZ・・・ |