剣岳2999m 2014.10.11 晴れ 単独 
富山県の峻峰。日本三大急登の早月尾根に挑戦!
やったー!
剣岳頂上!
大学生の時以来。
登山口(02:00)→早月小屋(06:30~06:45)→頂上(09:40)
登山口(15:50)←早月小屋(12:50~13:00)←頂上(10:20)
自宅を21時過ぎに出て、
ひるがの高原SAで力尽き
運転シートで爆睡!(22時頃~23:30)
シュラフもマットも持っていたのに・・・
起きたらすっきり!
というか、寒さで目覚めたのだと思います。
(ひるがのSAはいつも寒く感じます。)

さあ、出発です!
馬場島に1時30分に着きました。
2時から登山開始!
登山届を出すところがわかりません・・・
家に一部置いてきて良かったです。
ヘッドライトで登るのは意外と怖くはないのですが・・・
目標物がなく、淡々と登るだけです。
(大きな杉があることはわかりましたが…)

紅葉はどうなのでしょう?
休憩する適地もわからず
疲れてきました・・・

i-podを使おうと思ったら
電池切れ!
・・・・・
夜が明けてきました。
朝焼けの美しい稜線はどこでよしょうか?
見当もつきません。
山の様子が見えてきました。
この時点ではわかっていませんでしたが、
毛勝山とこの後ずっと過ごすことになりました。
この山は確か200名山で
残雪期に登った人の話を聞いたことがあります。
(今は夏道もあるそうです。)
時間表示の方がありがたいのですが・・・
あとどのくらいかかるのかが読めません。
後からの解析で、35分くらいでした。
(同じ1kmでも斜度で時間は変わってくるので、
距離表示では計算ができません。)
登っている時は満月に見えましたが
じっくり見るとだいぶ欠けていますね。
周りの景色に色がついてきました。
今思うと、暗闇の中登山してなかったら
ずいぶんと無駄な撮影時間があったかもしれません。
それでなくてもこの日200枚も撮っていました。
日本海側は雲海です。
本物の海よりもきれいでしょうか?
山並に雲が押し寄せています。
突然池が現れました。
進行方向右に新しい山が見えてきました。
この辺りで登山者に追い抜かれました。
後ろからライトの明かりが追いついてきていたのですが、
明るくなってついに抜かされました。
できればついていって話したかったのですが
まったく追いつけません。
右手の山というのは
後から調べたら、大日岳の山塊のようです。
大日小屋でしょうか?
抜かされたときに
「もうすぐ早月小屋でしょうか?」
と聞かれましたが
「(高度計を見て)標高的にはそうですが、
時間的には早すぎるような・・・」
と答えましたが・・・
ほどなく早月小屋に着きました。
小屋のご主人が
「上が凍っているかもしれないから
無理せずに」
とアドバイスしてくれました。
本日下山が無理であれば
ここにお世話になります。
剣のぎざぎざが見えてきました。
写真より実際は明るかったのですが
月が見えていました。
私は元気が出ずに
納豆巻きを一人食べます。
標準時間が6時間30分のところを
4時間余りで登ったので
自信を持って良いのですが・・・
この後、頂上までの3kmを
標準時間の3時間半で登ることになります。
どんどん小屋から離れていきます。
小屋で食事をしていた先行者に再び追い抜かれます。
立山の室堂ターミナルが見えてきました。
ここのホテルに泊まる身分にはなれそうもありません。
それよりもライチョウ沢のテント場に泊まる方が
僕にとっては魅力あります。
そういえば、今日は火山じゃないと思っていたけど
あそこに地獄谷があるじゃありませんか?
まあ、距離があるから大丈夫えしょう?

御嶽では頂上付近に150人位いて
1/4くらいの方が噴石の直撃で亡くなったようです。
最近のニュースでは
石に挟まれたとか
身体の一部
という報道があります。
火山弾の威力のすさまじさを物語っています。
早月小屋からはヘルメットを着用していますが
これからはさらに一般登山者の着用率が高くなるでしょう。
ここで明らかに僕より年配の方に抜かれます。
テン泊されたそうで、
「夜間の風はすごかったので、
登るのをやめようかと思っていた。
11時まで登ってみて、後は下りるつもり」
ということで
重い荷物から解放され、
どんどん登って行かれます。
三の窓というのかな?
明かりが差し込んでいました。
立山が色づいていきます。
 
立山の向こうに
薬師岳が見えてきました。
テン泊の方に置いていかれます。
まあ、空荷に近い恰好ですし、
「帰りに(テント背負ったら)抜いてやるぞ」
と自分を慰める。
窓からの光が見えるのは
この時間に登った者へのご褒美!

といっても
ずっと陰にいるわけで
風も吹いていて寒く、
フリース着てカッパを着ています。
ありゃ、雪?
さすが立山!
霜柱もあります。
ここから1時間半で頂上ですが
だんだん道が岩場に変わっていきます。
ダイヤモンド剣
奥に旭岳と白馬岳
この写真に人が写っているはずですが・・・
ズームするとこんな感じです。
晴れた日に来られて良かった。
地獄谷が見えてきました。
足元に雪が現れて喜んで撮っていましたが、
この雪はすぐに固いものに変わり、
凍りついた危険なものになっていきました。
あの形は笠ガ岳でしょう。
右は黒部五郎です。
オールスター軍団が見えてきて興奮します。
絵葉書みたい。
地獄谷はここから見ると火口の雰囲気を持っています。
肉眼では気づいてなかったけど
立山ホテルだけではなく
雷鳥沢ヒュッテなども見えています。
あと100m弱ですね。
ここから頂上まで50分くらいかかりました。
岩の壁を登る。
早月尾根も最後は上級者コースといってよいでしょう。
ヘルメット持ってきて良かった。
 雄山に別山
海側には雲海。
早月小屋が小さくなりました。
こんなすてきなところです。
十字架が見えました。
いやいや標識です。
あの辺りが頂上だろう。
(実際は左の人のいる方でした。)
剣で有名な「カニの・・・」みたいです。
足元の雪は固まっていて氷化しています。
「カニのたてばい」みたいでしょ。
この方にも抜かれました。
剣を見に来たの?
おおっ!南側が見えた!
下から見えた十字架の正体。
旭岳と白馬岳
不帰ノ剣と唐松
五龍岳
双耳峰で見分けやすい鹿島槍
爺が岳
 中央が針の木だと思います。
今日は富士山までは見えませんでしたが、
観音岳、甲斐駒、北岳、仙丈ヶ岳かな
        唐松、            五龍、                 鹿島槍
 鹿島槍                爺ヶ岳            岩小屋沢         鳴沢岳
   針の木  餓鬼岳           大天井     槍      鷲羽水晶      笠 
                                   富士の折立 雄山     浄土山
                                   真砂岳
ぼけてますが         前穂       槍ヶ岳
ああ、見飽きることがありません。
北穂から剣が見えなかったことを思い出しました。
北穂からの槍(9月)

槍の右に剣のギザギザが見える。
あの噴煙は・・・・
頂上は10名ほどが、入れ替わりながら休んでいました。
朝2時に出発して、9時40分に頂上です。
良く頑張りました。
でももう下りなくちゃ。
おニューのユニフォームです!
写真を撮っていただいた方に感謝!
さあ、下りますよ。
代わりに頂上を楽しんでくださいね。
バックは大日岳。
無事降れますように!
集中して下ります。
 
今日も小川が谷を削っていきます。
生き物の香りのしない剣と緑の尾根。
こうやって見ると小屋の周りはきれいですね。
テントが2張。
小屋の周りは色づいています。
素敵なグラデーションです。
今日唯一の花。
アキノキリンソウ。
雲が湧き上がってきました。
こんな尾根を見ながら登るのも良いでしょうね。
展望台は、もう雲のカーテンが下ろされてしまいました。
ここから50分で登山口。
行きに見つけられなかった石碑。
超特大でした。
「試練」に挑戦し、登れましたが、
腰痛が発生し、
課題を残しました。
試練に打ち勝ったとは言えません。
馬場島キャンプ場は無料!
この広場にはテントは張れません。
こんなところが登山口です。
 
アルプスの湯(600円)に入り、
立山ICに。

呉羽PAで、ブラックラーメンを食べて帰りました。

剣岳は、やっぱり偉大な山でした。
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