雨乞岳1238m 2015.04.26 晴れ 妻と
 意外な落とし穴にはまったけど、すてきな山旅でもありました。
 鈴鹿スカイライン駐車地8:45→一服峠9:10→三人山10:10→妻とはぐれ探して→
再び三人山11:15→三服峠11:20→東雨乞岳山頂付近で昼食11:50~12:15→
雨乞岳12:30~12:50→東雨乞岳に戻る13:00~13:05→⑧13:10→⑦13:30→
⑥13:45→⑤14:00→④14:15→一服峠14:35→駐車地14:50
天気予報は0%と言っていたのに、
運転中鈴鹿方面は雲の中・・・
でも近づいて行くうちに少しずつ山が見えてきました。
御在所に登る登山者の多いこと。
警察も出動しているくらいです。
武平峠雨量中継局を確認して、駐車適地を探します。
中継局隣に一台置いてありました。
我々はそこから30m上の空き地に置きました。
これが登山口の雨量中継局。
まさにここが登山口です。
 小川を渡り、斜面に取り付きます。
明らかな踏み跡が続きますので
心配ありません。
ただし急登続きです。
中央に妻が写っていますが、急登感が伝わるでしょうか? 
一服峠に着きました。
この時、妻が
「別な道もあるみたい」
と言った言葉が帰り道のヒントになりました。
ここでは左に行きます。 
 ここからは気持ちの良い尾根道か、と思ったのは束の間で
「ありゃー下りだー!?」
こんな繰り返しとなります。
 キラーン
 
次は上りだ!
 今日は鎌ヶ岳を何度も眺めることになりました。
雨乞岳らしきふくよかな稜線が見えてきました。 
イワウチワの花が元気をくれます。
今日はマクロが青っぽく映ってしまうのはなぜ? 
 
左の木に「○」がありますが、
今日は主にこの印に導かれています。
シャクナゲの見どころもあります。
(5月ですね。) 
印象的な谷筋を登ります。
ここで「三人山経由←」という木のペイントを二人とも見落としました。
左側に三人山へ登る黄色いテープが続きますが
私たちはこれまで通り 
赤い○に導かれ
谷に沿って歩きます。
谷に沿って登りきると
この表記があります。
私はここでエネルギー切れ、
おにぎりを食べることにしました。
三人山までまだ距離があると思っていましたので
妻は「先に三人山まで行く」と言って 先発しました。
 
おにぎりを食べ終え、
三人山へ向かいます。
ところが
20mも歩かないうちに三人山に到着!?

妻はいません。
そして雨乞に向かう北側には道はありません。
どうやら妻は
「三人山」の表示板が進行方向からは見えにくくなっていたために気付かず
黄色テープに導かれて下りていき
また元来た道に戻ってしまったようです。
大声を出して追いかけ始めました。
一度3枚上の写真の地点まで行き
「おーい」と声をかけましたが
反応する声はありません。



まだ昼前でしたが、かなり焦りました。(;_:)
妻は地図も持っていません。


元来た道へ行った確率が高いことはわかっていましたが、
前に稲ヶ谷ルートで奥さんがけがをされたレポを読んだこともあって
妻が無理やり雨乞方面に降りけがをした可能性も考えました。

もう一度三人山へ登り
「三人山← →雨乞」のところにザックを置きました。
こうしておけば、私を探しに戻った妻がザックを発見して待っていてくれるでしょう。
今日はペンを持っていなかったのは失敗です。
「ここで待ってるように」と書けるとさらに良かったのですが・・・

さあ、一番可能性の高い元来た道へ行きます。
また三人山を経由して声を掛けながら下りていきます。
電話はアンテナが経つところもあります。

が、

向こう側が圏外のようです。

私は行ったり来たりしてますので
妻が何も気が付かずに歩いているとすると
相当戻ってしまっていることになるでしょう・・・

私はストックだけですので
さあトレランタイムです。
もちろん「おーい」と声を張り上げ・・・
のども痛くなり、雨を舐めながら戻ります。
 
木の根っこの見えるところ

シャクナゲの尾根

「登山路← →展望ビュー」
こんな表示には行きには気づきませんでした。
(進行方向とは逆側に書いてあるからですが・・・)
私もいま走っている道が今まで歩いてきた道か
確信が持てなくなってきました・・・
(もう少し行けばイワウチワで確信できたでしょが・・・)

その頃やっと女性の声が聞こえてきましたが
何を言っているのかわかりません。

男性の声も聞こえます。

さらに進むと妻がやっと姿を現しました。

ふう・・・\(^o^)/

この頃には妻も
危うさに気付ていたようですが・・・

逆方向に歩いているとは夢にも思っていなかったようです。

まあ、私の地図の読みが悪いということに落ち着きました。(^_^;)
(三人山までまだ距離があると思わせられていたということで)
 
三人山まで検証のために戻り
「雨乞→」に従い5分で三服峠です。
ここから東雨乞への本格的な登りです。
先ほどの1時間あまりのロスで
体力だけでなく
精神的な疲れもあり
妻はお疲れモードです。 
雨乞特有の笹が見えてきました。 
おまけに靴ずれもしてきたそうで・・・ 
でも東雨乞の頂上一角に着きました。
大展望なので
食事にしましょう。
(写真は釈迦ヶ岳) 
三国と御在所
鎌ヶ岳と鎌尾根と宮越山 
御在所と鎌ヶ岳。間に雲母峰でしょう。
手前左が七人山で、右が今まで歩いてきた群界尾根でしょう。
今日は鶏そぼろのおにぎりとユーグレナのみそしるです。

そして遭難した時用の「オニオンパン」食べちゃいましょう。
さっきのはぷち遭難ということで・・・(笑) 
元気回復して歩きだす間もなく
ハルリンドウのお出迎えです。
そういえばイブネにもたくさん咲いていました。
 
東雨乞頂上にはザックのデポが・・・
標識周りに置くのはどうでしょうか?
皆さん写真を撮りたいでしょうし。
さあ、私たちはデポせず行きましょう。 
だって食べるものが入っていますから。
あれ、もう相当食べているのですが・・・
ダメ押しですか?
今日から再びゼリーのシーズンです。 
帰りは、⑨から①までたどる予定です。
この地図には群界尾根は載っていません。 
東雨乞にはたくさんの人がいますが、
一時的に雨乞には 登山者はいなくなり静かです。
冬にお世話になる綿向山です。 
イブネです。
苦しかった山登りは
楽しかった思い出へ昇華されていきます。 
 
 雨乞岳の思い出もきっと
「あの時さー」
っていう良い思い出になりそうです。
 大阪の山の同好会の写真撮影を頼まれましたが、
関西系のなまりがなく違和感を感じました。(笑)
 
東雨乞岳を下りていくと比較的すぐにあります。 
イブネの稜線です。 
これは御在所の展望台尾望遠で撮ったものです。 
七人山は寄りません。 
正規ルートは安心して下りることができます。 
でもこれはいただけない。
この意味は
正規下山ルートは左。
七人山はまっすぐ。
とい
う意味のようです。 
 
 渡渉が始まると
ここからずっと川沿いに歩きます。
行きとは全く違った感じで涼しげでよさげでしょ。 
ヤマルリソウは中央部のしべがきれいに並んでいます。 
おばちゃんがこの板の下に座り込んでいました。
カメラを向けても気づかないくらいおしゃべりに熱中していました。 
 
 この方は釣り師さんです。
釣果はどうでしょうか?
この後釣り師が3人歩いていました。
 
ネコノメソウを見つけるとなんかほっとします。 
川がどんどん太くなりますが・・・ 
ツマガハナネコノメオウを見つけました。
でかしたぞ。 
順調に下ってきました。
この後崩壊地が3か所ばかり。 
やや険しいところもあります。 
地形が複雑で
いつの間にか川が細くなっていました。
複雑な地形です。 
コクイ谷って、イブネ行ったときに使ったんだっけ?
(オゾ谷だった。) 
③にたどり着く前に、
谷がなくなります。
③は左方向に行くようですが、
小集団が右の尾根に取り付きました。
「一服峠に行くルートかも。」
「妻が域に発見していた道かも」と思いました。
やっぱりそうでした! 
 一服峠にもどることができました。
遠回りをしなくても済みます。
ただし激激激下りです。
雨量計中継所に戻ることができました。 
今日はいろいろありましたが良い山登りになりました。
 やはり鈴鹿は怖い山です。
いろんなところに道があって、
それがうまくいったり、
はまったりします。

こういうところでは、
二人で行動するべきだし、
ペンの類も持っているとよいですね。
ホイッスルも役に立つと思いました。
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