猿ヶ馬場山(さるがばんば)1875m 2015.04.29 晴れ 単独 
行きがピンク・・・尾根道を歩きました。
帰りが水色・・・ピークより数十メートルをトラバースしました。
自宅04:30→道の駅白川郷06:00 →登山口駐車地06:15
駐車地06:30→谷入口(三角屋根)06:45→宮谷林道出合07:30→
帰雲山9:30→猿ヶ馬場山10:45~11:00→宮谷林道出合12:40→
駐車地13:30
道の駅から…帰雲山方向
道の駅から・・・鶴平新道の稜線でしょうか?
和田家 
朝はひっそり
国道沿いでは、住人総出でごみを拾っていました。
さすが世界遺産です。 
宮谷林道ゲート前に駐車。
たくさんは置けません。
もう一台は八戸ナンバーでした。
ここから左にゲートを通り林道を行くか
まっすぐ谷を50メートル突っ切り堰堤左を這い上がるか。
初めての方は林道を選択しましょう。 
私は谷を上がっていきましたが
足元にはびっしりオウレンが・・・
思わぬご褒美にびっくり! 

堰堤手前で左に折れ、林道によじ登ります。
ヘアピンカーブを二度、三度あがっていきます。
 左手に三角屋根の道具入れでしょうか?
トタンの小さな小屋で左折です。
今までだとここから雪なのですが・・・
写真のお二人は神戸からいらした方でした。
もう下部は雪がなく、
下草が起き上がり
林道をくねくねと登らなくていけません。 
それも最初の10分ぐらいで
後は雪に埋め尽くされた谷登りとなります。
(一部急で林道を利用する部分もあり。) 
写真のお二人はベテラン女性で
この後抜かれ、帰雲まで追いつくことができませんでした。 
天気予報は午前中曇りでしたが
空が青いです。

ついています。 
宮谷林道に着きました。
ここまで一時間!
ここで疲労感たっぷりの時もありましたが、
今日は雪が適度な硬さでまだ余裕があります。 
しゃりばて防止!
林道を歩き始め、右側二つ目の洞を右折して入っていきます。
前回はこの尾根をお尻で滑っておりましたが、
今日はカッパなのでやめておきましょう。
っていうか、雪が切れています。
桜が咲いていて、いつもと違う季節に来ていることがわかります。

ここでチェーンアイゼン付けました。
傾斜が強くなることと
平地部分でもグリップ力をつけるためです。

これは結構ヒットで
前の人の足跡を見ていると
雪がへら状に蹴りだされてことがわかります。
アイゼン付けると、しっかり雪に密着し、蹴りだすことができます。
この洞から上がる部分にはテープで印がついているので
安心して上がっていけます。南側に大回りして高度を稼ぎます。

ここに上がる前にチェーンアイゼンを付けている時に
女性二人に抜かれました。
「林道から離れるって書いてあるから、これでいいんじゃない。」
って話していました。
初めての雪の奥深い山に女性二人組とは、山なれた人なのでしょう。 
ブナの林にツリーホール
見えてきましたよ。
野谷荘司方面です。
 樹幹に見える山はどこでしょう。
笈が岳でしょうか?
 前の二人に追いつこうとしますが
離される一方です。
深い穴だと、落ちたらかなりの困難を伴いそうです。
カケスがこんな高いところで遊んでいます。
何を食べているのでしょうね。 
帰雲山手前のアンテナ。
前はこんな立派なものはなかったと思いますが・・・。 
結局、帰雲山頂上までこの二人には追いつくことはできませんでした。 
ついに白山が見えてきました。
手前は三方崩と奥三方山です。
 
 
 
 右の白い山が、妙法山と美濃原山
今まで歩いてきたところ。 
 
 
形から判断すると大門山
 大笠山でしょうか?
帰雲山頂まで後少し 
夏にこの場所に来たらどんなところなんだろう? 
長丁場では、だらだら食いでしゃりばて防止!
さあ猿ヶ馬場へ。
最初にピークは右のよけます。
倒木をすり抜け・・・
尾根をつないで上がっていきます。
おおっ!先客がいたか。
足跡があるから楽だ。
御前峰かな? 
だらだら登ってくると、ピークもない広場に到着!
ここが最終地点せす。
この標識がなかったら困りものです。
籾糠山でしょうか?
北アルプス方向はてんで見えません。
でも白山が見えれば十分です、
「至福のロールケーキ」です。
まさに至福の時を過ごしました。
ゆっくりランチではなく
デザート食べてすぐに降りようという気持ちに変わっていました。
上がってきた、元山ガールの方に撮っていただき、出発!
帰雲に上がらず。
ズルをしましょう。
右側にトラバースしていきましょう。
ツリーホールの中を水が流れていました。
こういうところにはまるとやっかいなことになりそう。
行けども行けども
なかなか戻れません。
あまり良い選択ではなかったようです。
ずっと歩きにくい体勢で
嫌気がさしてきて・・・

長い長いトラバース

やっと帰雲からの登り返しのところで戻れました。
しばらく休憩! 

潔く登らず
右側へトラバースするか・・・
(懲りない男)
田中陽貴氏より学んだ
高度を維持していく作戦で
帰雲からの稜線をずっとトラバース

意外に長い・・・

尾根に戻れない・・・

あっ!ピンクテープ発見!

やっと戻れた。

二度の挑戦成功に?
気を良くして

最後に
雨宮林道へ降りる
普通は西へ大回りするところで
まっすぐ急坂を降りることにしました。

以前お尻で滑った経験もあります。

今日は普通のカッパなので滑ることはできません。

立った姿勢を維持して・・・

いや維持なんてできず
すぐに倒れ
お尻が着きました。

油断してピッケルも持たず
 ↓
ストックのグリップを押し付けてもでも止まらず、
 ↓
自然落下のような加速
 ↓
運よく下まで落ちて行けば
30mのスライダーですが、
山には木が生えています・・・
 ↓
滑り始め
1秒か2秒くらいでしょうか
目の前に大木が迫ってきました・・・
グラヴィティーの力は偉大なり

避けることはかなわず
この太い木にぶつかるところを
なんとか細い方の木に両足底をぶつけ

跳ね返って

横にあった
かつてのツリーホールが拡大した
雪のないところに吹っ飛び落ちました。

落下は終わりました。
落下時間は1秒前後ですが
落下距離は10m以上
けっこうな衝撃で
あれ以上スピードが出たら・・・
体勢が回転し始めたら、
打撲、脱臼、骨折・・・だったでしょう。

うーん反省。
先ずこの急坂を降りるために
ピッケルに持ち替え
(持っていたのに使わなかったとは・・・)
慎重に下ります。
ピッケルは偉大なり、
安定度が違います。

さっきアイゼンで停まろうとしなかったことは
良かったです。
足を傷めるか
体勢を不安定にするだけだったでしょう。
(威張る場合か)
林道に無事下り、
ピッケルに感謝。
谷を大股で降り行きます。
また増長してくる抑え
転ばない
けがしない程度のスピードで降りてきました。
やっと雪もなくなり
林道をゆっくり歩きます。
 
 ほっとします。
誰もが行く展望台が見えました。
西の山はどんな状態なんだろう?
登っている人がいるのだろうか?
キケマン
黄緑戸のグラデーションが見事です。
カタバミカタバミ
これが林道ゲートです。
ここから上がっていくと無難に登山口に行けますよ。
着いた!
達成感抜群の山だ!!!

いろいろ反省がある山旅となりました。(^_-)
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