仙丈ヶ岳 3032m 2015.08.16  晴れ 妻と 
 
さすがに山の中は寒く、
シュラフの中に入り込む気力がないまま
掛けているだけの状態でいたら
風邪をひきそうになりました。 
 
テントからバス道に出ると
すぐ対面に仙丈ヶ岳への登山道があります。 

しばらくすると前を歩いているパーティーに
「道は合っているか?」
と聞かれ、
今まで疑ってもいなかったのですが
不安になってきました。

「3分で北岳展望台」という表示がありましたが見落としました。
これは樹間から撮ったものです。 
尾根上の二合目に出会い
やれやれ。
ここまでけっこう長く感じました。 

朝から調子が出るわけもないので
頑張らないのが私の登り方です。

が、目標があると
ガンガン行くのが妻の登り方です。
 
今までと比べ、樹層が変わったように感じます。 
幹が白く高山に来た感じがします。 
大学の山岳部を抜かします。
水を満タンに積んでいるので非常に重そうです。
仙丈から間ノ岳、北岳へ5泊6日の山行だそうです。
「できれば加えてほしい」
と冗談でお願いしました。
若さだけはお金では買えません。
すてきな青春の一ページになるとよいですね。 
カルピスバーを食べて休みます。
帰りはここへ藪沢から戻ってきます。
10年前と同じ道なのですが、
藪沢小屋があったことしか覚えていません。
セリバシオガマ(可児からの山歩きさん御教授)
鳳凰三山が出てきました。
地蔵岩がはっきり見えます。 
摩利支天が噴火しているように見えました。 
八ヶ岳が見えてきました。
赤岳と権現岳の間に滝雲が流れています。
木の幹が細くなってきています。 
鋸岳から甲斐駒がシルエットで見えます。 
何とか穂高・槍が見えますが、その北は判別不能でした。
ハイマツ地帯となっていくようです。 
栗沢山、アサヨ峰の左奥に見えているのは金峰山辺りでしょうか?
遠くに馬の背ヒュッテが見えました。 
ハイマツ地帯になったので展望ロードになります。 
富士がついに姿を現しました。
妻は「こんなに大きく見えるとは・・・」
と喜んでいました。 
縁が盛り上がっています。 
瑞牆山と金峰山だと思いますが、
その向こうの雲も迫力ありますね。 
 こんな尾根を登ってきました。
 中央アルプスの宝剣岳から駒ヶ岳にかけて
手振れ防止機能のおかげでよく撮れています。
小屋までわかります。
 
中央アルプスの右に続いて御嶽です。
御嶽は左の部分に噴煙が認められます。
50倍の倍率でここまで大きくなります。 
「小仙丈ヶ岳」の「小」が隠れていますので間違いなく。 
こちら側のカールが見えます。
仙丈は他にもカールがあり、
それがまた魅力的でもあります。 
仙丈小屋です。
前来た時はガスと強風の中で
カップヌードルを食べたような記憶があります。 
 カールとカールに挟まれた細い(恐怖を感じる細さではありません)稜線を歩きます。
 
望遠を使うと
頂上がはっきりと見えてしまいます。 
 頂上近辺にすてきな雲がかかっていました。
山頂到着です。
右側に写っているおばさんは
登頂の喜びを電話で伝えていました。
大きな声で何人にも
電話を掛けているのに閉口しましたが、
「365度の展望だよ。」

「・・・」

なんかおかしくないか?

そういう面白いことを言う人なら許して差し上げましょう。 
南アルプスの山々
 
奥が、荒川(悪沢)
手前が、塩見
 
 手前が中岳                右奥が赤石
 
                               しらびそ高原からよく見える大沢岳  光かな?
 
もうそろそろ店じまいのようです。
今まで元気をもらいました。
今度は近くから拝ませていただきましょう。 
甲斐駒の望遠。
昨日その上に立った
とがった石も写っている。 
恵那山は周りに目立つ山がないのではっきりとわかります。 
下りようと思ったところに30人以上のパーティーがぞろぞろ。
人数が多すぎです。
先ほどのパーティー。
マムートの宣伝のようです。 
仙丈小屋はこぎれいな小屋です。
雲上のカレー1200円は高くて食べられません。
今日はドーナッツやパンでしのぎます。 
カラマツソウ
 
ミヤマアキノキリンソウ(可児からの山歩きさん御教授)
ミヤマシシウド。
オオハナウドは中心部と周辺部の花弁の形が違う。
尚シシウドは一般山地自生で茎の高さ1~2m葉に光沢無し、
ミヤマシシウドは「亜高山~高山に自生で茎の高さ0.5~1.5m葉に光沢有り。
(可児からの山歩きさんご教授)
ヨツバシオガマ 
 
独特の景観の仙丈は、
人々の心に深く残る。
また来たくなるんだろうな。 
『花の仙丈』は『鹿の仙丈』になってしまったようだ。
(馬の背ヒュッテ前後)
こんな高いところまでやられているとは。
早急な対策が必要でしょう。
鹿が「人を噛む」または「人に体当たりをくわせる」ような騒ぎでもあれば
行政も動くのでしょうが・・・。
ハクサンフウロ 
マルバダケブキの群落は保護柵の中で元気でした。
写真ではその凄さは伝わりません。
ぜひ、馬の背ヒュッテ付近でご覧ください。
マルバダケブキが大好きになります。 
 
タカネヒゴタイ(シラネヒゴタイ)
藪沢小屋の前を通って大滝の頭へ抜ける道。

この少し前、妻に
「現実的になってきたから話すけど
頑張れば13時のバスに間に合いそうだ。」
と言うと、
彼女は猛然とダッシュし始めました。 
小屋は閉鎖されていました。
前来た時には、
煙突から煙が出ていて
コーヒーの良い香りがしていたのですが。 
 
ホソバトリカブトの群落が多くて
色も濃くてきれいでした。 
沢をいくつか渡ります。 
アップダウンがいくつもありましたが
かなり時間を短縮しました。 
ここからも鬼のように?下りに専念し、
かなりのスピードで降りてきました。 
最後の最後に降り口のミスをしましたが・・・ 
手早くテントを撤収します。
かわいていてラッキーです。 
 お世話になりました。
ここのテント場はバス停が近いので
大型テントを持ち込み
食材もクーラーバックで持ち込み
盛大なパーティーをやってるところもありました。
ただ、山のキャンプ場らしく8時にはちゃんと静かになりました。
 
金持ちになったら来よう!

今からではもう望みがないか。(笑) 
13時のバスには余裕で間に合いました。
途中で眠ることもでき、
その後のドライブも眠くならずラッキーでした。

8月16日ですから、
Uターンラッシュに巻き込まれるところを
何とか回避し
家の近くで味噌カツ丼を食べて、めでたしめでたし。 
ヤナギラン
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