平ヶ岳 2141m 2015.09.21 晴れと曇り半々 単独
 玉子岩
(ロールオーバー画像:マウスポインタを画面上に置いてみてください)
 標準タイム:登り6時間40分、下り4時間10分の山
登山口周囲の駐車場(登山口は写真より左側にあります)
茶色い建物はバイオトイレ:きれいです。
03:45登山口
04:00分岐
     下大倉山
06:12大倉山
06:20台倉清水
07:50姫ノ池08:05
08:27頂上三角点
09:20玉子岩
10:00姫ノ池
10:45白沢清水
11:20台倉清水
12:15下大倉山
13:22分岐
13:33登山口
 
この日は半月日没直後は、南の空に出ていました。
 登頂するのに時間がかかり、ルート内に山小屋もない平が岳。
若いうちに登頂しておかねばならないと思っていました。
RAYさんが快晴の下で登頂したレポートを出されていました。

うらやましい!

このシルバーウィークは、
腰の調子が良ければ、
北アルプスにテントを持っていきたいところですが、
最近重いものを持つ仕事が多かったせいか
今一歩調子が悪い感じがします。
車の運転がやや大変ではありますが、
新潟・福島の県境の山にチャレンジすることにしました。
 登山口はわかりやすいです。(バイオトイレの10m東側)
舗装はすぐ終わり、チェーンで車止めがり、未舗装へ。
 平ヶ岳の登山口は奥只見湖の最南端にあります。
清四郎小屋という民宿を通り過ぎると
バイオトイレがぽつんとあり、
その前後に車がいっぱい駐車されています。
(晴れていればですが^_^;)
私は登山口を確認したかったので
4時ぐらいには登山口には着きました。

今日は、駐車場が満杯です。
困ってしまいましたが、
しばらくするとぽつりぽつりと登山者が下りてきます。
やっと空いたところをキープ!
なんと登山口の真ん前でした。

登山口はもうわかったので、
さっそく最後のコンビニで買った弁当を食べます。
わびしいと思っていたのり弁もおいしいものです。

そして楽しい車中泊。(-_-;)
今日は低反発のマットレスを持ち込んでいます。
(腰が痛いので)
明日の朝は3時半起床、4時出発の予定です。
寝る前に南の空に半月がきれいに出ていました。

2時くらいにも星が見えていることににっこり。
今日の予報は晴れ時々曇り。
当たりそうです。
そしてシュラフにすっぽりと入りました。

3
時過ぎにまた目が覚めました。
昨日は8時にはもうぐっすりでしたので、
もう十分寝たようです。
起きて車外で準備していると、
隣で路上駐車している人が話しかけてきます。
「もう出るんですか?もう少し待てば明るくなりますよ。」
確かにそうですが、
昨日の下山者の様子を見ていると
6
時過ぎに真っ暗の中を降りてきた人がいます。
そんなはらはら気分にはなりたくありません。
準備が整い345分にスタートします。
 15分ほどで林道から分かれる分岐。
ここから登山道となります。

<第1ステージ:痩せ尾根>

ヘッドランプスタートは去年の早月尾根以来かもしれません。
真っ暗の中ですので周りがどんな様子か全くわかりません。
林道を奥まで行って左にターンして沢を渡ります。
林道をのしのし進むと、そして本当の?登山口が現れます。
「すぐ痩せ尾根になります」本当にそうでした。
急登が始まり、暑くなったので上着を脱ぎます。
その時に手袋を脱いでザックの横に置いたのですが、
真っ黒な手袋だったので回収し忘れました。
5分後に気づいたのですが、もう取りに行くのが面倒で、
「帰りに回収しよう。指無手袋もあるし。」と戻りませんでした。
後々降りてきて、
この辺り(蜂の巣の警告の辺り)というところには見当たりませんでした。
安物ですが残念。

 痩せ尾根は本当に痩せてきて、
岩石主体の厳しいところも出てきました。
トラロープがあったのにストックで登ろうとしたら、
胸に太い枝が当たって、跳ね返され1mぐらいずり落ちました。
もう一度上ると足場が悪かったようでまたずりずり・・・。
後ろで見ていた方が、
「杖をくくった方がええちゃいます。」とアドバイスしてくれました。
関西弁でまじめなご指導をいただき笑っちゃいそうでした。
痩せ尾根はそのうち終わるだろうとストックを持って登り続けましたが、
この痩せ尾根はずっと続きます。
帰りはザックに「くくって」降りました。

痩せ尾根を撮ったつもりですが、暗くてわかりませんね。 
痩せ尾根を登っていると次第に東の空が赤くなってきます。
「何時に日の出だろう」と
何度も何度も東方向である背後の方向を振り返りました。
結局東には高い山があり、空が青くなってから太陽は登りました。
この高い山は後からわかったのですが、会津駒ケ岳のようです。
 
 帰りに撮った痩せ尾根です。
けっこう長いので慎重に登ってください。
 これは燧ヶ岳。
この辺りの山では一番の存在感です。
<第2ステージ:台倉の水平な稜線>
この後下大倉山の標識に気づかず、
水平に近い稜線を東の展望を見て歩いていきます。
  
こういうのをなんと言うのでしょうか?
幻日っていうのでしょうか?
茨城のトレランの方
水は1Lしか持っていないそうです。
確かに水場が豊富ですから・・・
でも初めて登る人は、1Lでは不安ですね。
この日私は2.2L飲みました。
下台倉山の標識を見落とし大倉山まで来ました。
大倉山という標識がなく、
実のところじぶんがどの辺りにいるのか
今まで暗かったこともあり、しっかり把握できていませんでした。
水場は離れているようで、先を急ぎました。
私はこの日長丁場ということで
トレランシューズを選択。
ゴアテックスではないものなので、靴の中が濡れてきました。
ぬかるみも多いのでゴアテックスのシューズで登りましょう。
白沢清水は登山道に隣接。
一見水たまり。
よく見ると流れはあります。
でもちょっと勇気がいります。
あさいのでペットボトルではくみにくいでしょうね。 
<第3ステージ:姫ノ池までの急登>
今まで青空が見えていたのに、
だんだん雲が増えてきました。
姫ノ池は急登を登らないと 見られません。
左手に平ヶ岳のようです。
夫婦で登って見えた方が
「昨日も会津駒ヶ岳で登頂前にガスが登ってきてしまった。
今日もだ。」
と悲しげに話していました。 
先の夫婦に名前を教えてもらったのですが・・・
花の名を教えてください。
コゴメグサで良かったでしょうか?

可児からの山歩きさんより
「ミヤマコゴメグサ」
 亜高山~高山に自生し、上唇内面に赤紫色の条が有る。
 似るタチコゴメグサは上唇内面に条は無く白い。
 いよいよ紅葉の季節です。
もっと光を!
楽園が間近に。
姫ノ池に着きました。
絶景のはずが・・・いや、絶景でしょう。
幻想的です。 
草紅葉になってきています。 
姫ノ池はキャンプ可のようで
平らな板張りの上に石でロープを固定するようです。
テントが張ってあったところだけ
床が乾いてました。
<第4ステージ:頂上付近の湿原地帯>
左が頂上へ、右が玉子岩へ。
「今日はもうピークハントだけでも」と頂上目指します。
三角点手前には、広いウッドデッキがあります。
ここでたくさんの人が休んでいました。
この日この時が一番ガスがかかっていたかもしれません。
登頂の喜びが、ガスで半減。
今思うともったいないと思います。
母にもらった外国のお菓子をかじります。
こういうしょうもない写真を撮っていたので
後のトラブルに・・・ 
 頂上付近の湿原の花?花のあと?
これも教えてください。

可児からの山歩きさんより
イワショウブの蒴果
(写真は花後の実になる手前の状態)。
 苔フォレスト
 平ヶ岳から見た姫ノ池方面。
玉子岩へ向かう木道が見えます。
この後登った山々にもこのリンドウが咲いていました。
咲くといってもこの花は開かないのでつぼみのよう感じてしまいます。
昆虫は無理やり入っていきます。

可児からの山歩きさんより
「オヤマリンドウ」
 オヤマは花弁が濃紫色で基本開かず開いても僅か、
 似るエゾリンドウは花弁青紫色で反らないが開く。
この辺りもテントが張れそうです。
水が豊富にありました。 
 晴れてきた・・・
頂上の方も・・・
玉子岩へと向かう三叉路の辺りで
「お・こ・じ・ょ・が・い・ま・す」と若者に教えてもらいました。
私には1秒しか姿を見せてくれませんでしたが、
10年ぶりくらいでしょうか?
感激です。
私が一番好きな動物ですから。
こんなに青い空と池が見られるなんて・・・
さっきまで腐っていた自分が恥ずかしくなります。 
玉子岩までけっこう遠いんですね。(分岐から40分) 
セルフで撮ってみましたが、
玉になりませんでした。
 どこの山でしょうか?
 玉子岩方向から姫ノ池方面
中の岳と魚沼駒ヶ岳 
 帰ってきて時間が経つとどの方向を撮ったのか忘れてしまいます。
奥只見湖が見えました。 
平ヶ岳に色がついてきました。
さあ、帰りましょう。 
 なんの花でしょう?

可児からの山歩きさんより
「ミヤマリンドウ」
 葉がミヤマは茎に対して平開で、似るタテヤマは茎に寄り添う、
 尚タテヤマと付きますが自生地は両方共に北海道~中部地方。
 可児からの山歩きさん
コガネギク(ミヤマアキノキリンソウ)
 ミヤマは頭部に花が集まり、アキノキリンソウは下迄花が付く。
たしかにそうですね。
姫ノ池に戻ってきました。
 平ヶ岳さん、さようなら。
そう簡単にはまた来れないので・・・(^_^)/
 秋の色 K
 ママコナ L
 M
平ヶ岳と池ノ岳 
もう見えなくなるようです。
本当にさよなら。
 N
行きにすべった痩せ尾根です。
かなりの距離本当に痩せてます。
帰りは、ストックをザックに付けました。
 分岐にたどり着くと
安堵感がこみ上げてきます。
豊かな森の中を歩いて 
 無事下山しました。
13時半なので、
「暗くなる前に」と思っていたのはなんだったのでしょう(笑)
御池ロッジで食料になるものを調達!
と思いましたが、
持ち歩けるものは、「あげ饅頭」くらいです。

福島県の桧枝岐村の駒の湯で汗を流します。
とても混んでいて、脱衣所からして篭がありません。
すてきなレストランへ行ってみましたが、
お値段もすてき。
おなかもそこまで減っていません。
村内を探索しました。
地歌舞伎の舞台も立派ですが、
山の傾斜を利用した観客席も立派でした。
会津駒ヶ岳の登山口を確認した後、
JAのスーパーで
チーズ竹輪とビールを買って役場の駐車場で車中泊しました。

わくわくといより、緊張していました。
 
付録
平ヶ岳登山の前日の9月20日は
移動の日でした。
登山口は去年だいたいつかんでいましたので
 暗くなる前に着けばよいと考えていました。

時間に余裕ができたので
燕市の産業資料館に行きました。


おめあてはこれです。



何って?



inserted by FC2 system